コンテンツが「濃い」とは何か?
動画や記事のコメント欄には
「濃い情報」「濃いコンテンツ」
と褒める人がいる。
質が良いとも言うのだろうが、
具体的にどこが、どのように良いのだろうか?
と疑問に思ったのだ。
濃いとは
https://thesaurus.weblio.jp/content/%E5%86%85%E5%AE%B9%E3%81%AE%E6%BF%83%E3%81%84
カルピスに例えてみる
原液を本来「薄めて」飲むものにする
原液は最高に濃い状態。
味が詰まってる。
それに味もない水を加えて薄まる。
何が濃いのか?
→味、甘さ、など
これが薄くなる
数学の計算で言えば
濃度%=溶けたもの/水の量+溶けたもの
もしくは
濃度%=x/100+x
と言う具合だ。
しかし、コンテンツにした時、
何がXなのか?
何によって割ればいいのか?
それの定義がないのだ。
いや、割れるものは候補がある。
喋る時間
文章量
無駄なもの
などだ。
これが多いほど、情報が薄くなると考えられる。
しかし、何があれば濃くなるのか?
面白いもの?
役に立つこと?
抽象的で、コンパクトなもの?
興味を持続させる工夫があること?
他では聞けない希少性の高い、一次情報?
専門性の高いこと?
身近なことにつなげること?
応用・転用までつなげてくれること?
このXがわからないのだ。
候補が多すぎるのか、
いずれかの要素の総合力によって決まるのか
明確に言語化されてない。
そもそも「濃い情報ありがとう」コメントする人や、
「濃い情報を発信しましょう」と指導してる本人が理解してないまま、なんとなく言ってるだけなのか?
その指導者の一人に一度「濃い情報とはなんですか?」と聞いてみたのだが、「濃い情報です」「詳しくはこちらで教えてます」と言われるだけ。教えてもらったURLを何度見ても、言及されることはなかった。
それらしい候補は上記のXの羅列に入れたが、
濃い情報の定義があいまいな可能性はある。
逆に考えてみよう。
無駄をカットする方向性から、濃い情報提供ができるのではないかと。
何が濃いのかはわからない。
でも無駄なところを削っていけば
結果的に今より濃度が高いものになるだろうと。
だから編集でカットする動画投稿者がいるし
カットしてないでしかも話がつまらない人にはコメントが辛辣だったりする。
文章を書いた後、何度も手直しするブロガーもたくさんいる。
何度も見返して無駄を省くことで濃い文章にしているのだと思う。
(=伝わりやすくしてる)
コピーライティングも
文章も、喋るときも
なるべく短く簡潔に伝えることが求められる
Xが何か?を研究するより
Xではないものを削る努力の方が楽なのかもしれない。
つまり濃い情報とは
無駄なところが少ないコンテンツ
ってことだと、一旦結論をつけておこう。